2013年07月06日

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険

過失割合に関係なく契約者の損害を補償
自由化以降、一般的になった新商品が「人身傷害補償保険」。1998年から保険会社各社によって販売されております。「完全補償タイプ」といった名称で、この保険をセットして販売するようになっています。
「完全補償タイプ」などと言われると、これまでの保険は不完全だったのかと心配になってしまいますが、たしかに従来型セット保険(SAPやPAP)では、どうしても埋めきれない部分があったのは事実です。なぜなら、交通事故でケガをしたり死亡しても、その本人に過失がある場合は、その割合に応じて保険金を相殺(減額)されてしまうからです。
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 たとえば、Aさんが事故を起こして重傷を負い、5000万円の損害が発生したとします。この事故の過失は、Aさんに4割、相手に6割あると判断されました。この場合、5000万円のうち4割分を差し引いた3000万円が相手から支払われますが、残りの2000万円はAさんの自己負担となります。人身傷害補償保険をかけていれば、このようなケースでも、Aさんは自己負担なしで全額受け取れるというわけです。

また、追突や信号無視、センターラインオーバーなど、一方的な事故を起こした場合、その行為をしたドライバーの過失は基本的に100%と判断されるため、相手のクルマの自賠責からはもちろん、その上乗せとなる任意保険からも保険金がいっさい支払われないことがあります。相手に過失がないということは、結果的に自損事故と同じ扱いになってしまうからです。

人身傷害補償保険は、このような事故でも、ケガによる治療費、休業補償、慰謝料などの損害を契約した保険金額を限度に100%補償してくれます。つまり、過失の大小に関係なく、自分の契約した保険会社から損害賠償金を受け取ることができるのです。

保険の対象となる範囲も幅広いので安心です。契約者とその家族が、契約自動車に搭乗中はもちろん、他の車に搭乗中、または歩行中の事故でも、この保険の対象となります。また、通常は相手方との示談が成立してからでなければ保険金を受け取ることは出来ませんが、人身傷害補償保険の場合、契約している保険会社の支払い基準にしたがって、示談の結果を待たずに保険金を受け取ることも可能です。

保険料は従来型と比べて若干高くなりますが、人身傷害補償保険をかけておけば、過失割合による減額や、示談のトラブルを未然に防ぐことが可能です。「完全補償」という表現も決してオーバーではないでしょう。
※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。

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2013年06月06日

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険

任意保険未加入車との事故に備える保険
 任意保険加入はドライバーの常識、と言いたいところですが、現実はそうではありません。実は、任意の対人賠償保険への加入率は、公道を走るクルマ全体の約7割、任意の自動車共済を含めても約85%にすぎません。つまり、10台のうち1.5台までが任意の対人保険に加入していないのです。この15%のクルマが死亡事故を起こしたら、自賠責保険の限度額である3120万円(死亡と死亡にいたる傷害までの保険金を合算した金額)までしか支払い能力がないということになります。
「無保険車傷害保険」は、こういった無保険車と事故を起こした場合に備える保険です。契約車に乗っている人が、他車との事故で死亡または後遺障害を被ったとき、相手に損害賠償を請求できるにもかかわらず、相手のクルマが対人賠償保険をつけていない「無保険車」のために十分な補償が受けられなければ、この保険から賠償金が支払われます。保険金額は自分の契約している対人保険と同じ金額ですが、無制限で加入している場合は、2億円が上限となります。

ちなみに、この保険の支払い対象となる「無保険車」とは、次の4つの場合が考えられます。

[1]任意の対人保険がついてないクルマ。
[2]対人保険はついているが、運転者の故意や泥棒運転、年齢条件や家族限定特約の条件に違反しているなどの理由で保険がおりない場合。
[3]対人保険はついているが、その保険金額が被害者の損害額を下回る場合。
[4]ひき逃げなどで加害者が特定できない場合。

 冒頭でも書いたように[1]の条件にあてはまる乗用車だけで、全体の15%を占めるのです。さらに死亡事故では[3]のケースが現実になることも往々に考えられます。また[4]のケースでは、加害者が見つからないかぎり、被害者は泣き寝入りとなってしまいます。こういったクルマと事故に遭った場合に頼りになるのが無保険車傷害保険なのです。

保険の種類によって補償範囲がこんなに違う
 無保険車傷害保険は、SAPやPAPのほか、各社が出している完全補償タイプのセット保険を契約すれば自動的についてくるものですが、セット保険の種類によってその担保範囲が大きく異なるので注意が必要です。

まずPAPでは、被保険者やその家族が、保険契約しているクルマに乗っている場合にのみ、支払いの対象となります。

これが車両保険つきのSAP以上のクラスになると、保険を契約したクルマに乗車中の事故はもちろん、他のクルマに乗っているときや歩行中、2輪車や自転車に乗車中の事故についても対象となります。
たとえば、高速道路の路肩でパンクしたタイヤを交換しているときに無保険車にはねられたようなケースだと、PAPでは支払いの対象になりませんが、SAPならOKです。また、子供が通学中にひき逃げされて加害者が見つからないような場合も、SAPなら保険金が支払われます。
実際に、SAPの無保険車傷害保険に救われた被害者は少なくありません。無保険車との事故という最悪の事態も考慮して保険選びをすることも大切です。

※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。


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2013年05月05日

難解保険用語をチェック!

難解保険用語をチェック!

絶対に必要なものなのに、なぜかとっつきにくい保険の世界。その原因は、保険用語のややこしさにあるのかもしれません。一字違うだけで、まったく意味が違ってしまうというものもありますので、ここでは最低限おさえておきたい用語をチェックしておくことにしましょう。

「保険料(を払う)」
保険を契約する人が、その保険契約に基づいて保険会社に支払うお金のこと。

「保険金(を受け取る)」
事故が起こって損害が発生したときに、保険会社が払うお金のこと。

「保険金額」
保険会社が保険の契約に基づいて支払う保険金の最高限度額を示すもの。<対人無制限>の場合は、対人事故が起こった時には法律上の損害賠償責任として妥当な金額ならば制限なく支払われますが、保険金額を<対人1億円>に設定した場合は、1億円以上の損害が生じても1億円を超える保険金は支払われません。

「免責」
保険金が支払われないこと。保険会社は保険事故が発生した場合、その契約内容に応じて保険金を支払いますが、特定の事柄が原因で起こった場合は、例外として保険金を払わないでよいことになっています。たとえば、契約者が故意に起こした事故や、戦争、革命、内乱、地震、噴火、津波、核燃料物質によって起こった事故などは、大半の保険種目において免責となり、保険金は支払われません。

「免責金額」
事故によって損害が生じたときの、被保険者の自己負担額のこと。保険会社が保険金を支払うときは、この額を差し引いて計算されます。
「被保険者」
保険の補償を受けられる人。特に指定しなければ、通常は「契約者」が「被保険者」となります。契約者と被保険者を別にしたいときは、そのことを告げなければなりません。

「不担保・担保」
不担保は『担保しません』つまり、『面倒はみませんよ』という意味です。担保はその逆で『面倒をみますよ』ということ。年齢条件には必ずこの言葉がついていますので、間違わないようにしてください。
年齢を問わず担保(=全年齢担保):すべての年齢の運転者が保険の対象です。
26歳未満不担保(=26歳以上担保):25歳以下の人が事故を起こしても保険の対象になりませんが、26歳以上の人の事故は対象です。

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2013年04月06日

自動車保険の上手なかけ方・選び方

自動車保険の上手なかけ方・選び方

自動車保険の本来の目的は?
 自動車保険の自由化以降、それぞれの保険会社が独自の商品や特約を開発し、活発にPRを展開しています。情報があまりにも多すぎて、いったいどこの会社のどんな保険を選べばよいのか、決めかねている人も多いことでしょう。また、最近の自動車保険はさまざまな商品がすでにセットされた状態で販売されているので、一般のドライバーには非常にわかりにくくなっています。
もちろん、すべてのリスクをカバーしてくれるのなら、それにこしたことはありませんが、本当に必要な補償を充実させて、保険料の無駄は省きたいと考えている人は、ここでもう一度「自動車保険」は何のためにかけるのか? ということを考え直してみるべきではないでしょうか。
そもそも自動車保険とは、事故による「損害賠償」という状況を想定し、被害者救済が滞らないように(つまりは加害者が金銭的リスクを回避できるように)生まれたものです。万一、交通事故を起こして、他人の生命や財物に損害を与えてしまった場合、加害ドライバーはそれを償わなければならないのです。もし、死亡事故を起こして、遺族から1億円の損害賠償を請求されたら、自賠責保険のオーバー分である7000万円を自分で支払うことができますか? また、自分の過失で高級車に衝突し、数百万円という損害賠償を請求されたら、いったいどうしますか?
こうしたときにカバーしてくれるのが、任意の「対人賠償保険」と「対物賠償保険」です。自動車保険をかけるときは、まずこの2つの賠償保険を最優先で充実させることを念頭に置くべきでしょう。

本当に必要な保険や特約を見極める
 一方、搭乗者保険や人身傷害保険などは賠償保険ではなく、「傷害保険」に分類される種目です。また、自分のクルマの修理代をカバーしてくれる車両保険や身の回り品特約なども、あくまでも自分の財物に対する保険です。
最近の自動車保険は、こうした契約者自身に対する補償を厚くする傾向が強いようですが、見積もりを取るときは、まず他人に対する賠償保険を充実させ、その次に、自分のために必要な保険や特約をチェックしながらその保険金額を決め、組み合わせていけばよいでしょう。
もちろん、こういった保険や特約をつけていくと、保険料もそれにともなってどんどん高くなりますが、逆に不必要なものを削っていけば、保険料もそれだけ低く押さえられるのです。

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2013年03月04日

対人賠償保険

対人賠償保険

自賠責の不足分をカバーしてくれるのが対人保険
  法律で加入が義務付けられている自賠責保険の支払い限度額は、死亡事故の場 合3000万円、重度後遺障害の場合4000万円(2002年4月1日以前の 事故は3000万円)、ケガの場合は120万円と決められています。ところが、 死亡事故や重傷事故を起こしてしまった場合、これらの限度額をはるかに超える 億単位の賠償額になることも珍しくありません。もし、任意の対人保険に加入し ていなければ、自賠責のオーバー分はすべて加害者本人が払わなければならない わけですが、万一、死亡事故を起こして1億円を請求されたとき、あなたには残 り7000万円の支払い能力があるでしょうか? 被害者に十分な償いができる でしょうか?
「対人賠償保険」は、そんなときに力を発揮してくれる保険です。歩行者、同 乗者、または他のクルマに乗っている「他人」を死亡、負傷させて法律上の損害 賠償責任を負った場合、自賠責保険から支払われる保険金額をオーバーする部分 について支払われます。
加害者がこの保険に加入していなかったため、十分な賠償を受けられずに苦し んでいる被害者や遺族は少なくないのが現状です。対人保険は自動車保険の中で もっとも重要な保険だといっても過言ではありません。万一のために、できるだ け「無制限」でかけることをおすすめします。

支払い対象はあくまでも「他人」
  対人賠償保険の支払い対象は、あくまで「他人」です。ここでいう「他人」と は、「被保険者(保険の対象となる人)」以外の人のことで、「被保険者」は対 人賠償の対象にはなりませんので覚えておきましょう。基本的に、契約者の配偶 者や子供、同居の親族は被保険者となります。
たとえば、マイカーでドライブにでかけ、中央分離帯にぶつかるという単独事 故を起こした場合、この事故で助手席やリアシートに乗っていた妻や子供がケガ をしても、そのクルマの対人保険金はおりません。また、駐車場に立っていた自 分の子どもを父親がはねてしまったようなケースも同じです。保険契約者の家族 は、「被保険者」であり、「他人」ではないため、被害者が免許を持っていない 小さな子供であっても保険の対象外となるのです。
また、自分のクルマを友人に運転してもらっているときに事故を起こし、助手 席に座っていた自分も運転していた友人もケガをしてしまったような場合はどう なるでしょう? この場合、友人は「被保険自動車の運転者」なので支払いの対 象外、もちろん自分自身も「記名被保険者(保険を申し込んだ契約者)」なので、 対人保険の対象にはなりません。もし、リアシートに友人がもう1人座っていて ケガをした場合には、その友人は対人保険の対象となり、保険金が支払われます。
また被保険者の許可のもとにクルマを使用している人も被保険者の範囲に含ま れます。対人保険における「被保険者」の定義をよく理解していないと、イザと いうときに「そんなはずじゃなかった……」ということになりなかねません。しっ かり頭に入れておきたいですね。
※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。

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2013年02月06日

リスク細分型保険ってなに?

リスク細分型保険ってなに?

「リスク」は保険料算出のバロメータ

 私たちドライバーが、リスクにより、保険会社に区分されているのをご存知ですか? これは、ドライバーのプロフィールや過去の事故データ、所有するクルマの種類などを、リスク(危険度)に応じて区分し、その上で、リスクの少ない契約者の保険料は安く、リスクの高い契約者にはそれなりの保険料を負担していただきましょう、という考え方です。

そもそも、保険というのは、リスク(事故に遭う確率と予想される損害の大小)によって料金が設定されるものなのですが、こうしたリスクをこれまで以上に細かく分けて保険料を算出する保険が、ここ数年CMなどでよく目にするようになった「リスク細分型自動車保険」のことなのです。自由化前も車種やドライバーの年齢、事故歴などによって保険料は異なっていました。それが自由化以降、さらに細分化されたというわけです。当初は外資系損保会社の代名詞のようでしたが、最近では、国内の損保会社でもこのタイプの自動車保険が定着しつつあります。
ちなみに、保険業法施行規則によれば、年齢/性別/運転歴/使用目的/使用状況(年間走行距離など)/車種/安全装備(エアバッグ・ABS・衝突安全ボディなど)/所有台数/地域 という9つのリスク要因で保険料に差をつけてもよいことになっています。

「リスク細分型」のメリット・デメリット

 リスク細分型の導入で、危険度の低いドライバーの保険料は安くなり、無駄を省くことができるようになりました。実際に、従来型の保険料より、3割、4割という大幅な節約が実現した人も多いでしょう。
しかし、すべてのドライバーの保険料がリスク細分型を選択することによってディスカウントされるわけではありません。CMを見ていると、「リスク細分型」=「保険料が安い」というイメージを抱いてしまいますが、逆に、事故率の高い区分に属したドライバーは、保険料がこれまで以上に高くなる可能性があるということも認識しておく必要があるでしょう。
保険会社にとってみれば、事故を起こす危険性の少ないドライバーに契約してもらうのが一番。私たちドライバーも、普段から危険性の少ないドライバーに分類されるよう、安全運転を心がける必要があるのです。そして、いくつか見積もりを取って、今の自分にはどんな保険を選ぶのが一番トクなのか、しっかり比較してみることが大切です。

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2013年01月07日

自損事故保険

自損事故保険

自損事故や100対0の事故で効力を発揮
 交通事故には、必ず相手がいるとは限りません。たとえば、「ハンドル操作をあやまってガードレールに突っ込んでしまった」「コーナーを曲がりきれずガケから転落した」といった単独事故も多く発生しています。こうした事故の場合、同乗者についてはそのクルマについている自賠責保険が支払われますが、運転者本人の死亡や傷害については、自賠責保険からは1円も支払われません。
また、クルマ対クルマの事故でも、「信号待ちで停車しているクルマへの追突」や「センターラインをはみ出して対向車と衝突」といったケースのように、すべての過失が一方の運転者にある事故も少なくありません。相手のクルマの過失がゼロならば、たとえ運転者がケガをしたり死亡しても、相手のクルマの自賠責保険や任意の対人保険は支払われないのです。
こういう事故が起こったときに最低限の補償をしてくれるのが、任意保険の「自損事故保険」です。運転者(被保険者)が自らの責任で起こした自動車事故によって死亡したり、傷害または後遺障害を被った場合に保険金が支払われます。

ドライバー自身を守る最低限の保障システム
 自損事故保険の補償内容は、死亡時1500万円、後遺傷害の場合50万円〜1500万円(介護が必要ない場合は350万円を上限)となっています。このほか、事故によるケガが原因で入院した場合は、1日あたり6000円、通院では1日あたり4000円(ともに100万円を限度)と保険金額が定められていて、搭乗者傷害保険とは別に支払われます。
自損事故保険は、対人保険を契約すると自動的にセットされてくるため、契約時にあえて保険金額などを設定することもなく、特約保険料を支払う必要もありません。そのため、この保険の存在自体を知らない人も多いようですが、万一のとき、とても頼りになる保険です。「自爆だから……」とあきらめず、事故を起こしたときは必ず保険会社に報告を入れ、相談してみてください。
ただし、酒酔い運転や無免許、さらに自殺など故意の事故では保険金は支払われません。当然のことですが、くれぐれもこうした運転をしないよう、気をつけてください。
※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。

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2012年12月08日

自動車保険自由化で何が変わった?

自動車保険自由化で何が変わった?

1998年から始まった保険自由化
思い返せば、損保会社が扱う任意の自動車保険は、長年、条件が同じなら保険料もすべて横並びでした。ところが、1997年12月に日米保険協議が決着し、1998年、自動車保険が完全自由化されてからというもの、契約条件が同じでも、A社が10万円、B社が12万円……という具合に、保険料に明らかな格差が出るようになりました。
あれから12年以上が経過しましたが、テレビや新聞では、相変わらず「自動車保険料が最大40%OFF!」「走行距離に合わせた保険料でOK!」などという広告をよく目にします。「数社で見積もりを取って、他社に切り替えてみた‥‥」という人も多いのではないでしょうか?
ちなみに、自由化前は、自算会(自動車保険料率算定会)という団体が算出した料率をすべての保険会社が使用するよう法律で義務付けられていましたが、1999年7月1日を境にその使用義務も廃止。自算会は「参考純率」を提供するだけで、各保険会社はそれを参考にするか、もしくは独自のデータによって保険料を決めてもよいことになったのです。
また、電話やインターネットによる通信販売が可能になったことや、「リスク細分型自動車保険」の導入などによって、保険料に大きな差が出るようになりました。保険料の格差だけでなく、各損保会社が様々なサービス合戦を繰り広げています。

自由化のメリット・デメリット
 では、自動車保険の自由化は、私たちにどのような影響をもたらしたのでしょうか?
[1]保険料に格差が生まれた
自由化後は、契約条件が同じでも、会社ごとに保険料やサービス内容が異なっています。保険会社を上手に選択することで保険料を節約できたり、また、その逆もありうるのです。
[2]ドライバーが評価される
保険会社によっては、免許証の色などにより、保険料に割引が適用されるような商品が登場しました。
[3]契約の窓口や方法が広がった
これまでは、保険代理店を通しての契約が主でしたが、最近は通信販売やインターネットでの見積もり・契約など、加入する際の選択肢が増えてきました。
[4]サービス競争が激化
自由化以降、各社がさまざまなサービスを打ち出しています。ユーザーには嬉しい内容も多いので、数社から見積もりを取り、それぞれがどんな付加価値を打ち出しているか調べておきたいものです。
[5]保険会社の体力の見極めが必要
最近では、損保会社の合併や統合が多くありますが、各社の体力に差がつきはじめています。どの会社がもっとも信頼できるのか、各社の経営状態や株価などにも目を光らせていくことが大切です。

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2012年11月07日

ニュータイプの「特約」に注目!

ニュータイプの「特約」に注目!

最近の自動車保険には、ユニークな「特約」が数多く用意されています。
特約とは、基本保険料に少しの保険料をプラスすることで、さらに幅広い補償やサービスを受けることができるというもの。イザというときに役立つ特約を見極めて、契約前には自分のカーライフに必要なものをしっかり選んでおくことが大切です。
 逆に、保険会社から提案される「おすすめ契約」をそのまま鵜呑みにして契約してしまうのは要注意です。「おすすめ契約」には、あらかじめさまざまな特約がセットされていることが多いので、中身も知らずに、あれもこれもかけていたら、保険料は知らないうちにとても高いものになってしまいます。たとえば、ゴルフをやらない人が「ゴルフ特約」をつけたり、子供のいない人が「子供特約」をつけていても、まったく意味がありませんよね。自分にとってこの特約が必要かどうかをよく見極めて選んでいくとよいでしょう。

<等級プロテクト特約>
事故を起こして保険を使っても、1回だけなら翌年の等級がダウンしないというもの。等級の低い人でもいざというとき安心できます。

<子供特約>
記名被保険者の子供が運転するようになったとき、特約をつけることによって比較的安い保険料で子供の事故も補償してくれるというもの。子供の年齢によって保険料に差がつきますが、主契約の年齢条件そのものを変えるよりはおトクです。

<代車費用担保特約>
事故によって契約している車が使用できなくなったとき、同程度のレンタカーを借りた日数分の保険金が支払われるという特約。保険金額は1日当たり5000円、といった具合に、修理が完了するまでの期間支払われます。毎日欠かさず車を使用している人には、いざというとき便利な特約といえるでしょう。

<新車取得費用担保保険特約>
この特約をつけていると、契約時に設定しておいた価格を限度に、新車の購入費用をまかなえるというもの。通常、車が損傷を受けた場合、車両保険から支払われるのは、修理費か時価額が上限になり、新車同様の車が全損となっても、新車を買えるだけの保険金は受け取れません。この保険を使うことはレアケースではありますが、新しい車を所有していて、万一のことが心配な人は検討してみるとよいでしょう。

<身の回り品担保特約>
車内やトランク内に積んであった個人の所有物が、交通事故で損害を受けたときに補償してくれるもの。自損事故の衝撃でカメラが壊れてしまったようなときにも損害が補償されます。最近はルーフキャリアにアウトドア用品をどっさり積んで移動している人も多いようですが、身の回り品特約はそうした荷物にも有効です。

<弁護士費用等補償特約>
示談交渉だけでなく、民事裁判になった場合の弁護士費用を負担してくれるというもの。

<ゴルフ特約>
ゴルフプレー中のケガ、賠償、用品の損害、ホールインワン費用をカバーする保険。ゴルフ保険を単独でかけるより、自動車保険とセットで掛けるほうが安いので、ゴルファーにはおすすめですが、ゴルフと無縁の人には全く関係のない特約です。
※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。
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2012年10月07日

対物賠償保険

対物賠償保険

対物保険はモノの損害から休業損害までカバー
  「対物賠償保険」とは、交通事故を起こして、他人のクルマやモノなどの財物 に、破損、汚損、滅失などの損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合に保険 金が支払われる保険です。バンパーが軽くへこむ程度のごく小さな事故ならポケッ トマネーで何とか解決できるかもしれません。でも、ぶつかった相手が高級外車 や営業車、店舗、信号機などの場合は、1000万円単位の請求をされることも 珍しくないのです。
また、対物事故の場合、損害賠償請求されるのはクルマやモノの修理代だけで はありません。事故によって生じた間接的な損害、つまり休業損害や営業損失な ども損害として積算されます。たとえば、クルマ同士の事故であっても相手がバ スやトラック、タクシーといった業務車の場合は、休業補償分の賠償金も支払わ なければならないのです。
実際に、ツーリング中のオートバイが転倒して観光バスの下に滑り込み、炎上 するという事故がありましたが、この事故では、バスの車両損害や営業の損失な ど、4000万円以上の損害が請求されたそうです。また、踏み切り事故を起こ して電車の運行に損害を与えた場合なども、相当な損害賠償額になることは目に 見えています。
このような事故が起こった場合、あなたは保険なしで十分な賠償ができるでしょ うか? 「たかが対物事故」と甘く見ず、万一のために十分な保険金額で契約し ておくことをお勧めします。

自分のモノを壊しても対物保険金はおりない
  対物保険で注意しなければならないのは、自分のクルマやモノの損害はカバー できないということです。これは対人賠償保険とも共通する部分ですが、『対』 というのはあくまで他人やその財物を対象としているということ。つまり被保険 者(記名被保険者とその配偶者、同居の親族、姻族など)の所有する財物は対象 になりません。
たとえば、車庫入れに失敗をして、自分の家の塀を壊してしまったような場合 は、対物保険は支払われません。また、夫婦がそれぞれ自分のクルマで出勤する 途中、誤って妻が夫のクルマに追突したような場合も、お互いのクルマの損傷は 対物保険の『対象外』となってしまうのです。たとえその事故が偶然に起こった ものであっても、「自分の家のクルマで、自分のモノや家族のモノを壊しても、 対物保険は支払われません」ということです。そのことを認識した上で、自分の クルマやモノが心配な人は、車両保険や身の回り品の保険をかけるなど、 別の 対策をしておく必要があるでしょう。
※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場 合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。

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2012年09月02日

車両保険

車両保険

車両保険は自分のクルマのための保険
 「車両保険」とは、契約しているクルマが、偶然の事故によって損害を受けた場合に、修理代などが支払われる保険です。
たとえば、
「交差点で出会い頭の衝突。こちらにも過失があるので、自分のクルマの修理代を50万円くらい払わないといけないらしい……」
「せっかくの新車なのに、駐車場で当て逃げされてしまった。修理代にかなりかかりそう……」
「ガードレールに突っ込んで、クルマが大破してしまった」
「自宅の駐車場から愛車が盗まれてしまった、どうしよう!」
 このような被害による損害をカバーしてくれるのです。つまり、対人や対物保険は他人のための賠償保険ですが、車両保険は自分のクルマのための保険というわけです。
保険金額は、契約するクルマの年式や種類の「時価」をもとに決められます。たとえば、50万円の値打ちしかないクルマに、300万円の保険をかけたり、500万円のクルマに100万円の保険をかけようと思ってもそれは基本的に無理。あなたのクルマの保険金額は、保険会社のほうで、最新の「時価」データにしたがって決めてくれます。もちろん、価格や事故率の高いクルマほど、保険料も高くなります。
なお、最近は、「お酒を一滴でも飲んでいたら車両保険を支払わない」という判断をする保険会社が増えています。あたりまえのことですが、せっかくの車両保険を自分で無効にしないよう、十分に注意してください。

車両保険のカバー範囲には種類がある
 保険金額の決定には自由度はないものの、車両保険の補償範囲は自分で選択することができます。カバー範囲や免責の設定を変えることによって、保険料が大きく変わってきますので、契約前にはその中味を理解し、しっかりと検討することをおすすめします。
まず、「一般車両保険」の補償範囲は、設定された7種類の損害すべてを網羅。保険料はその分かなり高くなりますが、自分のミスで起こした単独事故や、当て逃げによる損害もカバーしてくれるので、車両保険としてはパーフェクトなものだといえるでしょう。
「エコノミー+A特約」は、一般車両保険の内容から、単独事故と当て逃げを除いていますが、盗難のほか、走行中に前車の跳ね上げた小石で窓ガラスが破損したようなケースでも、保険金が支払われます。保険料は一般車両と比べるとかなり安くなります。「当て逃げや、自分のミスで事故を起こしたときは潔くあきらめよう」と思える人なら、この保険で十分かもしれません。
さらに保険料の安い「エコノミー」は、他車との接触などによる損害だけしかカバーしていません。最近はクルマの盗難がずいぶん増えてきています。「エコノミー」は盗難による補償を受けることができないので、高級車や人気モデルに乗っているドライバーは、そのあたりもよく考えて契約することをお勧めします。
※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。

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2012年08月05日

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険

搭乗者保険はドライバー本人にも支払われる
「搭乗者傷害保険」は、保険を契約したクルマに搭乗中の人が、死亡または傷 害を負った場合に保険金が支払われる保険です。「搭乗者」と「同乗者」を混同 している人も少なくないようですが、「搭乗者」というのは、そのクルマに乗っ ているすべての人のこと、つまり、同乗者だけでなくドライバー本人も含まれて いますので、「他人は車に乗せない」という人でも、この保険はいざというとき 役に立ちます。
ただ、どんな乗り方をしていてもOKというわけではありません。「搭乗者」と は、正規乗車装置または当該装置のある室内(隔壁などにより通行できないよう 仕切られている場所を除く)に搭乗中の人のこと。たとえばトラックの荷台に乗 車中や、暴走族のハコ乗り(窓から身を乗り出した状態)中に起こしたような事 故で死傷しても、保険金は支払われませんので気をつけましょう。

搭乗者傷害保険の支払い基準
  搭乗者傷害保険の支払い内容は、以下のとおりです。
[1]死亡保険金
事故発生から180日以内に、そのケガを直接の要因として死亡した場合、 1名につき設定した保険金額の全額が支払われます。
[2]シートベルト装着者特別保険金
搭乗者がシートベルトを締めていて死亡した場合、300万円を上限に保険 金額の30%に相当する額が上乗せされます。たとえば搭乗者傷害保険を1 000万円で契約していた場合は、300万円加算され、合計1300万 円が支払われることになります。
[3]後遺障害保険金
事故のケガがもとで事故から180日以内に後遺障害が認められた場合に、 その障害の程度によって保険金額の4〜100%が支払われます。
[4]重度後遺障害保険金
事故で重度の後遺障害を負い、なおかつ介護が必要と認められた場合、10 0万円を限度に保険金額の10%にあたる額を[3]に上乗せするものです。
[5]医療保険金(日額払い)
ケガの治療のために入院、通院した場合に支払われるもので、入院は1日に つき保険金額の0.15%、通院は0.1%が支払われます。たとえば1000万 円で契約している場合、入院1日に付き1万5000円が支払われるわけ です。
[6]医療保険金特約(部位症状別払い)
症状や傷害の部位に応じて、定額(一定の決まった金額)を先に払ってしま うというもの。保険料は若干安くなりますが、保険としては日額払いのほ うが充実しているともいえますが、多忙でなかなか病院に通えないような 人にとっては、定額払いのほうがありがたいという声もあります。
なお、搭乗者傷害保険は「急激かつ偶然な外来の事故」であれば、ほとんどの 場合、過失割合や他の保険からの給付、事故相手からの賠償金などに関わらず保 険金が支払われることになっています。また、他車との事故だけでなく、自分の クルマのドアで指を挟んだりしたような場合も、保険金の支払い対象になります ので、クルマに乗車中にケガをした場合は、とりあえず保険会社に報告を入れま しょう。
※特約については、その内容が保険会社各社によって異なる場合があります。詳細については、該当商品の約款等で必ずご確認ください。

posted by ガイド at 18:00 | TrackBack(0) | 自動車保険の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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